ご   さ   い   れ   い
御 祭 礼
                  春  祭  /  秋  祭


                      春 祭 (くすのきさん)

                          4月 25日


 農耕に先立ち、その年の豊作や生活全般の繁栄を祈願する祭であるが、この日は楠木正成公の誕生された日(永仁2年 [1294] ・ 4月25日)と伝えられる。

                
                            餅まき

 「くすのきさん」と俗称され、河内の春事(はるごと)のひとつである。特に3月25日の道明寺天満宮(藤井寺市)の「菜種御供大祭」、4月11・12日の叡福寺(太子町)の「大乗会」と共に『南河内の三大春事』として、古くより親しまれてきた。

 また、近世この地方では「河内相撲」と呼ばれる、民衆による相撲が盛んに執り行われたが、当社でもこの春祭に奉納相撲が催され、多数人々が参集し、近郷の「相撲組」の力自慢達が技を競い合ったという。

           

           
        太鼓ユニット 我龍-garyu-(広島県) 御創祀2100年奉祝奉納演奏(平成20年)
    奉納演目 『龍の淵』(楠木正成公をイメージして、この日の為に制作された曲)・『蘭士』・『躍進』その他 
                                      (篠笛奏者・西川滋祐)

 娯楽が豊富にない往時、人々はこの春事「くすのきさん」を日常(俗)の日と異なった、ハレ(聖)の日と捉え、農事や家業も休息日と定め、学校までも休校日として学童も祭典に参列し、老いも若きものどかな春の祭の一日を楽しんだ。

           

           
              こども和太鼓 喜和塾(富田林市)  奉納演目 『大楠公』その他

 現在は本社・摂社での祭典終了後、和太鼓の奉納演奏等に続き、撤下の餅まきを行っている。

     午後3時   祭典 〜 奉納和太鼓
     午後4時   餅まき 〈景品あり〉

※餅まきは、参加自由(勿論、無料)で餅袋の中に券の入っているものは、行事終了後、社務所にて各等景品と交換致します。





                     秋 祭 (御神輿渡御祭)

                       10月 第3土曜日
                     (令和6年10月19日)


 実りの秋の収穫を建水分大神の恩恵として感謝祝慶する祭で、御神霊に神輿に御遷り戴き、神社から約1km下の御旅所(通称・比叡前[ひえのまえ])へ神幸する。

             
          神輿 (本社)                     (御旅所)

 3市町村(富田林市、河南町、千早赤阪村)の各氏子地区より20台近くの地車(だんじり)が宮入りし、神輿を中心に全地車が参集した風景は河内随一と謳われる。
 その後、神輿神前に於いて祭典を執行し、続いて各地区青年団が地車の舞台上より上方芸能の原点とも云われる「河内にわか」(即興の寸劇)を奉納上演する。

          
                        御旅所 地車 宮入り

 また地車は、この宮入りの前後日の計3日間にわたり曳き廻されるが、氏地近隣の美具久留御魂神社(富田林市)や壹須何神社(河南町)等の秋祭りも当社と同日の為、この時期には付近一帯が刈入れられた稲穂の香りと共に、秋の祭りに満ちた雰囲気に包み込まれる。

          
                                       御旅所 祭典

     午前10時半    神輿修祓式
     午前11時     神輿本社 発輿 〜 渡御 〜 御旅所 著御
     午前11時半    御旅所 地車宮入り
     地車参集後    祭典 〜 にわか奉納
                                    〜 地車退下 〜 神輿御旅所 出御
                                    〜 神輿本社 還御

          
                          御旅所 地車 退下

          

地車宮入り順
 @水分 A森屋 B川野辺 C二河原辺 D桐山 E芹生谷 F中 G神山 H寛弘寺 I白木 J長坂 K今堂 L南別井 M北別井 N寺田 O南加納 P北加納 Q東板持 R下河内
 (@〜D=千早赤阪村、E〜K、N〜P、R=河南町、L、M、Q=富田林市)
この宮入り順は、原則的に「水上順」として、神社を起点に川上から川下へと決められた。
 尚、地車の宮入りは所有地区の諸事情により、地車曳行自体を差控える地区もあるが、ここ数年の宮入り台数は18台前後である。

※通常「地車の宮入り」とは、神社境内に地車が参入することをいうが、当社の場合は御旅所の神輿の前へ参入参集する事を「宮入り」という。